関係代名詞の基本の基本(音声付き)
こんにちは。個別英語:Yoko English のヨーコです。
今日は、関係代名詞の基本の基本のお話です。
関係代名詞の考え方の基本の基本
関係代名詞は、ついちょっと前に出てきた言葉を限定(説明)するために使われます。
- I have a sister. そのsisterはロンドンに住んでいます。
- I have a house. 私は そのhouse を去年買いました。
こんな風に、ちょっと前に出てきた単語(ここでは sister / house )にちょっと説明を付け加えて限定したい、という時に使うのが関係代名詞です。
因みに関係代名詞を使わなくても、2文に分けて言えば、上の例文は簡単に英語に出来ますよね。
- I have a sister. The sister lives in London.
- I have a house. I bought the house last year.
これを、シュッと1文にまとめられるのが関係代名詞です。
- I have a sister who lives in London.
(私は今ロンドンに住んでいる姉がいる) - I have a house which I bought last year.
(私は去年買った家を持っている)
シュッとしますよね。少しのルールを覚えれば、このシュッとした文が使えるようになります。
ルール1
限定したい、ちょっと前に出てきた単語を先行詞といいますが
先行詞が
人の時は、関係代名詞は who をつかう
モノの時は 関係代名詞はwhich を使う。
※最近は人でもモノでも that を使う傾向が強い。who / which →全てthat になってしまう傾向
※thatが使えない表現もあるので、その時の為に who /which の使いどころも覚えておいた方が良い
※whoが目的語で使われる時はwhoではなくwhomを使う場合もある
ルール2
関係代名詞は先行詞のすぐ後ろにつくのが基本。
例1)は もともと、sister のすぐ後ろに whoという関係代名詞がすぐつく形ですので問題ありませんよね。
〇 例1)I have a sister who lives in London. (すぐ後ろだからOK)
例2)は元の文の所にただ関係代名詞を入れるだけだと、先行詞から離れてしまいます
✖ 例2)I have a house I bought which last year. (離れているのでダメ)
a house という先行詞のすぐ後ろに which をもってくる必要があるので語順を入れ変えます
〇 例2)I have a house which I bought last year.(すぐ後ろだからOK)
語順が入れ替わるので、ちょっと混乱するかもしれないですね。でも「先行詞のすぐ後に関係代名詞が来る」という基本のルールに従うと、この形になります
関係代名詞の文自体が先行詞のすぐ後ろについて文の真ん中にはさまる形に注意
- 「フランスに住んでいる私の姉は医者です」という文を作るとすると
My sister その姉はフランスに住んでいる is a doctor.
→My sister who lives in France is a doctor. - 「私が会いたかったその男の人は休暇でいなかった」という文を作るとすると
The man 私はその男の人に会いたかった was away on holiday.
→The man who I wanted to see was away on holiday.
文の真ん中に関係代名詞の文がはさまったみたいな形になってちょっと混乱しますよね。でもこの形も、よく使いますのでしっかり頭に入れておきましょう。who だけでなく whichでも、この形はあります。
ルール3
限定(説明)を加える文の中で、関係代名詞が主語になる時と目的語になる時がある
先ほど出てきた例文も、例1は主語になっているバージョン、例2は目的語になっているバージョンだとお気づきでしょうか?
- I have a sister. そのsisterは今、ロンドンに住んでいます。(限定を加える文の中でsister が主語になっている)
- I have a house. 私は そのhouse を去年買いました。(限定を加える文の中でhouse が目的語になっている)
- I have a sister who is living in London.(関係代名詞のwhoは主語の働きをしている)
- I have a house which I bought last year.(関係代名詞のwhichは目的語の働きをしている)
他の例文で確認してみよう
例1)The book is about a boy. その男の子は電話を発明しました。(主語)
→The book is about a boy who invented the telephone.
(その本は電話を発明した男の子について(の本)です)
例2) This is the woman. 私はその女性に会いたかった。(目的語)
→This is the woman who I wanted to see.
(これは私が会いたかった女性です)
例3)Where is the wine? そのワインは冷蔵庫に入っていた。(主語)
→Where is the wine which was in the fridge?
(冷蔵庫に入っていたワインはどこ?)
例4)Have you found the pen case? あなたはそのペンケースをなくした。(目的語)
→Have you found the pen case which you lost?
(あなたがなくしたペンケースは見つかりましたか?)
この「主語で使われているか、目的語で使われているか」を見分けるのはとても重要です。なぜなら目的語で使われている時は語順が入れ替わりますし、目的語で使われている時の関係代名詞は省略されることが多いからです!
例2)This is the woman who I wanted to see.
(これは私が会いたかった女性です)
例3)Have you found the pen case which you lost?
(あなたがなくしたペンケースは見つかりましたか?)
このように省略されてしまう事が多々あるので、元の形をちゃんと知っておくと混乱せずにすみます。
問題
ルール1,2,3に則って、関係代名詞の文を作ってみましょう。
- 私は、隣に住んでいる男性と話したことが一度もありません
- 隣に住んでいる女性は先生です
- 私が会いたかった先生は学校を休んでいました
- 私は家具を作っている会社で働いています
- 壊れた機械がまた動き出している
- Kate が買ったドレスはとても美しかった
①先行詞が人なのかモノなのか
②関係代名詞は主語で使われているのか目的語で使われているのか
③先行詞のすぐ後ろに関係代名詞 / 関係代名詞の文がきているかどうか
チェックしながら英作文してみてね。
語彙のヒント
①② 隣に住む live next door
③ 学校を休む absent from school
④ 家具 furniture
⑤ 壊れる break down / 動く(作動する) work
解答例(解説、音声付き)
- I have never spoken to the man who lives next door.
①先行詞: man ②関係代名詞 who: 主語で使われている - The woman who lives next door is a teacher.
①先行詞: woman ②関係代名詞 who: 主語で使われている
③関係代名詞の文がはさまった形
The woman who lives next door is a teacher. - The teacher who I wanted to see was absent from school.
①先行詞: teacher ②関係代名詞 who: 目的語で使われている
③関係代名詞の文がはさまった形
The teacher who I wanted to see was absent from school. - I work for a company which makes furniture.
①先行詞: company ②関係代名詞 which: 主語で使われている - The machine which broke down is working again.
①先行詞: machine ②関係代名詞 which: 主語で使われている
③関係代名詞の文がはさまった形
The machine which broke down is working again. - The dress which Kate bought was very beautiful.
①先行詞: dress ②関係代名詞 which: 目的語で使われている
③関係代名詞の文がはさまった形
The dress which Kate bought was very beautiful.
関係代名詞が目的語で使われている③と⑥は関係代名詞を省略することが出来ます
③The teacher I wanted to see was absent from school.
⑥The dress Kate bought was very beautiful.
関係代名詞の文がはさまっている上に、関係代名詞が省略されているので、パッと見た時に形を把握しにくいですよね
参考にした本
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