英検®︎準1級 公式問題で読解練習

公式問題 2021年 第3回 Donor premiusms  

ヨーコ

色々な視点で、じっくり読みたい方にオススメです。
深めに読んでいきます。

Donor premiums

In recent years, it has become common for charities to give donor premiums – small gifts such as coffee mugs- to people who donate money to them. Many charities offer them, and it is widely believed that people give more when they receive donor premiums. However, researchers say that donor premiums tend to ( 26 ). Most people initially give money because they want to make the world a better place or help those who are less fortunate. When they receive gifts, though, people can start to become motivated by selfishness and desire. In fact, they may become less likely to donate in the future.

There may, however, be ways to avoid this problem. Research has shown that telling people they will receive gifts after making donations is not the best way to ensure they will contribute in the future. In one study, donors responded better to receiving gifts when they did not expect them. ( 27 ), future donations from such people increased by up to 75 percent. On the other hand, donors who knew that they would receive a gift after their donation did not value the gift highly, regardless of what it was.

Donor premiums may also have indirect benefits. Experts say gifts can ( 28 ). Items such as fancy shopping bags with charity logos, for example, signal that a donor is part of an exclusive group. Such gifts not only keep donors satisfied but also increase the general public’s awareness of charities.

英検®︎ 2021年度第3回

パラグラフの第1文だけつなげて読む

話の展開を予想するために、パラグラフの第1文だけを読んでみましょう。
うっすらでも展開が分かっていると、心の負担が軽くなります。

第1パラグラフ

In recent years, it has become common for charities to give donor premiums – small gifts such as coffee mugs- to people who donate money to them.

→最近、慈善団体 が donor premiums ーコーヒーカップのような小さなギフトーを、寄付してくれた人にあげる、ということが一般的になってきています。

第2パラグラフ

There may, however, be ways to avoid this problem.

→しかし、この問題を避ける方法があるかもしれない。

第3パラグラフ

Donor premiums may also have indirect benefits.

→donor premiums は直接的ではないメリットを有しているかもしれない。

ヨーコ

それぞれのパラグラフの第1文から分かる話の展開(予想)はこうなります。

第1パラグラフ
このパラグラフでは、最近の慈善団体の寄付への対応が詳しく書かれているのかもしれません。また、それに伴う良い所や問題点が述べられる可能性もあります。

第2パラグラフ
第1文から、前のパラグラフで何か「問題点」が述べられているだろうことが分かります。このパラグラフでは、問題を避ける具体的な方法が書かれていると思われます。

第3パラグラフ
第1文から、前のパラグラフで直接的な利点が述べられているのかな?と予想します。

ヨーコ

文章の流れは、まずdonor premiums の問題点が述べられ、その後に、でもその問題を避けられるよと続き、最後に、こんな利点もあるよ、となるのではないかと思います。
でも「予想は外れるかもしれない」事は必ず頭に入れておきつつ読み進めてください。

文の役割を考えながら読む

1文1文に、そのパラグラフ内での役割があります。
役割に気をつけて読むと、文の中に知らない単語が出てきても、何となくその単語の意味が予想できる時があります。

ヨーコ

全体の予想をしたら、1文ずつ、その文のパラグラフ内での役割を考えながら読んでいきます。

第1パラグラフ

①In recent years, it has become common for charities to give donor premiums – small gifts such as coffee mugs- to people who donate money to them.

この冒頭の1文から、「今からdonor premiumsの話をする」と言う事が分かりますね。
文章全体のテーマと言ってもいいでしょう。
それと、donor premiiums の単語の意味が分からなかったとしても、すぐ後ろに説明書きがありますので、donor premiums は small gifts だと言う事が分かりますね。
※専門的、抽象的な表現のすぐ後ろに、具体的に言い直した表現が続くという形は英語にはよく見られます。

②Many charities offer them, and it is widely believed that people give more when they receive donor premiums.

冒頭の1文に引き続き、donor premiums の事が述べられています。donor premiums が「どのように扱われているか、なぜdonor premiumsを使うのか」が述べられています。詳しい内容です。第2文では、冒頭の文の詳しい説明、具体例などが書かれている事が、しばしばあります。

③However, researchers say that donor premiums tend to ( 26 ).

However という言葉から、ここから先、逆の話(もしくは角度の違う話)が始まる事が分かります。
前文では、「人々はdonor premiumsをもらうと、もっと寄附するようになると信じられている」とありますので、「実はそうではない」という展開を予想します。

④Most people initially give money because they want to make the world a better place or help those who are less fortunate.

Most people で始まる文ですので、一般的な話です。

⑤When they receive gifts, though, people can start to become motivated by selfishness and desire.

thoughがありますから、「一般的に信じられている話」では無い話が始まりそうです。
そしてこの文に、donor premiumsの「問題点」が述べられていると予想できます。

⑥In fact, they may become less likely to donate in the future.

In fact, ですので、ここで「実はこうですよ」の話が述べられていると分かります。
この文にも、donor premiumsの「問題点」が述べられていると予想できます。

最後の2文はまとめて「問題点を述べる文」ですね。

ヨーコ

① donor premiumsとは
② donor premiums を詳しく
③ 逆/別の話になる
④一般的に信じられている話
⑤⑥実際の話(問題点)

⑤⑥がこのパラグラフで1番言いたい内容でしょうね。

(26)に入る答えは予想できますね。
一般的に「donor premiumをあげるともっと寄付してくれると信じられている」という内容とは違う展開になるはずなので…

(26)
1 use up charities’ resources
2 change donors’ attitudes
3 encourage people to donate more
4 improve the public’s image of charities

答え 2  
一般的に考えられているような態度をとらない→寄付する人の態度を変えてしまう という事ですね。

ヨーコ

このパラグラフには、予想通り、doner premiums の問題点が述べられていましたね。

第2パラグラフ

①There may, however, be ways to avoid this problem.

この1文から、このパラグラフでは「問題を避ける方法」が語られるのだろうと予想できます。

②Research has shown that telling people they will receive gifts after making donations is not the best way to ensure they will contribute in the future.

Reseach has shown ~という出だしから、この文には具体的な事実内容が書かれていると予想できます。研究内容が書かれているはずですから。not the best way とありますから、「最善の方法」ではない方法(良くない方法)について書いてあります。

③In one study, donors responded better to receiving gifts when they did not expect them.

この文も、出だしが In one study, ですから事実が書かれていますね。研究内容です。
donors responded better to~とありますので、「より良い反応が得られる方法」について書いてあります。

④(27), future donations from such people increased by up to 75 percent.

future donations from such people increased の部分から、「そういった人々からの後の寄付が増えた」ことが分かります。前文からの流れで「良い方法の時のリアクション」が述べられていると分かります。

⑤On the other hand, donors who knew that they would receive a gift after their donation did not value the gift highly, regardless of what it was.

On the other hand という出だしから、前の文の対比になる内容が書かれている事が予想できます。donors, who~の部分で「donor premiums をもらえると事前に知っている人々」の話だと分かります。すなわち②の「良くない方法の時のリアクション」が述べられていると分かります。

ヨーコ

このパラグラフでは
donor premiumsの
②良くない方法
③良い方法
④良い方法の時のdonorsのリアクション
⑤良くない方法の時のdonorsのリアクション
が書かれているんですね。

(27)に入る答えは予想できますね。
③は「良い方法」④は「良い方法の時のdonorsのリアクション」です。③の追加情報が④という関係ですから…

(27)
1 Instead
2 Nevertheless
3 In contrast
4 Furthermore

答え 4

「さらに」でつなぐと、④が③の追加情報である事が明確になります。

ヨーコ

このパラグラフでは、予想通り、問題点を回避できそうな方法→それによって得られる利点 が具体的に書かれていましたね。

第3パラグラフ

①Donor premiums may also have indirect benefits.

alsoがありますので、このパラグラフでは、前パラグラフで述べた「問題点を回避できそうな良い方法」の他のもう1つの利点を述べることが分かります。

②Experts say gifts can ( 28 ).

Experts say と始まっていますから、専門家の話です。この時点では何を言ったか分かりませんので(28)は保留にして、先に進みます。

③Items such as fancy shopping bags with charity logos, for example, signal that a donor is part of an exclusive group.

for example が入っていますので、具体例が書かれている文です。専門家が言った具体的な内容でしょうから、(28)に答えるために、意味をしっかりとる必要があります。ここでは exclusive の単語の意味が分からないと内容が取りにくいですね。exclusive を知らなくても、exclude もしくは 反意語の include を知っていると予想がつくかもしれません。
※ exclusive 仲間だけの、独占的な、排他的な

④Such gifts not only keep donors satisfied but also increase the general public’s awareness of charities.

Such giftsとありますので、前文にある giftらしき記述の追加情報が述べられていると考えられます。(前文に gifts という単語はありませんが、文脈から items such as fancy shopping bags with charity logos の事だと分かります。)この文も、専門家が言った具体的な内容の一部だと分かりますので、しっかり意味を捉える必要があります。

ヨーコ

③④に専門家が述べた具体的な内容が書かれている事が分かります。

③と④を読めば(28)に入る内容は予想できますね。
ロゴ入りアイテムなどの donor premiums は
③寄附した人がその団体の特別な会員であることを示す(特別感を演出する)
④その団体の一般的な認知度を高める。
ですから…

(28)
1 help promote charities
2 easily be copied
3 have undesirable effects
4 cause confusion among donors

答え 1
寄付することへの特別感を高めたり、周りへの認知度を高める→チャリティーを促進することを助ける
事になります。

ヨーコ

このパラグラフでは、予想どおり donor premiums のもう1つ利点が書かれていましたね。

文法的考察

最後に、文の構造が捉えにくい文を文法的に考察してみましょう。

第1パラグラフ

In recent years, it has become common for charities to give donor premiums – small gifts such as coffee mugs- to people who donate money to them.

It is ~ for ~ to do.
is→ has become と少し変形しています。
for~→ for charities
to do → to give

donor premiums に対してダッシュで挿入
donor premiums の具体的な内容(例)がダッシュで示されています
donor premiums (例えば→)small gifts such as coffee mugs

give O to O
ダッシュ部分を除くと
give (donor premiums) to (people who donate money to them)
となっていますね。

ヨーコ

toが3回出てきますが、それぞれ文の中でどういう役割をしているのかを見極めながら読みましょう。

Most people initially give money because they want to make the world a better place or help those who are less fortunate.

want to do ~, or do~
したい事が2つ書いてありますね。
want to (make ~, or help~)

ヨーコ

接続詞が出てきたら、必ず何と何を繋いでいるか明確にしましょう。

make O C
make (the world )(a better place)

makeの「OをCにする」の形は見破れるようにしましょう。
Cになるのは名詞、形容詞、過去分詞です。

those who
those people who~ の people が省略された形ですね。
whoは関係代名詞です。
「〜といった人々」という意味になります。

ヨーコ

1級になると、このthose whoに前置詞がついて those with whom という形になって出てきたりもしますので、今のうちにこの形に慣れておきましょう。

第2パラグラフ

Research has shown that telling people they will receive gifts after making donations is not the best way to ensure they will contribute in the future.

主語の見極め
that節内の主語が長いので、しっかり見極めましょう。
telling (people)( [that]they will receive gifts after making donations) =主語
tell O that節 の部分がまるまる主語ですね。thatは省略されています。
意味)人々に、寄付をした後にギフトがもらえると伝える事

ensure that 節
ensureの後ろにthat節がきています。thatは省略されています。
ensure [that] they will contribute in the future.
意味)彼らが、確実に将来寄付するようにする

On the other hand, donors who knew that they would receive a gift after their donation did not value the gift highly, regardless of what it was.

主語の見極め
主語が長いのでしっかり構造を捉えましょう。
donors who knew that they would receive a gift after their donation =主語
donors が「ザ主語」です。
donors を限定する内容が who以下です。
know that節の形です。

valueの品詞
valueは名詞でも動詞でもあります。
ここでは、did not の後ろにありますから「動詞」であることは明らかです。

第3パラグラフ

Items such as fancy shopping bags with charity logos, for example, signal that a donor is part of an exclusive group.

動詞(述語)の見極め
signal は名詞、動詞、形容詞として使われます。
今回はthat節の前にある事から「動詞」だと考えられます。
主語がitemsと複数形なので signalという形でよいですし、内容的にも問題ないので、signalを「動詞(この文の述語)」だと確定できます。
文の中の動詞(述語)が見つけられないと文意を大きく取り損ねますので、必ず動詞(述語)がどれか確定させて読みましょう。

Such gifts not only keep donors satisfied but also increase the general public’s awareness of charities.

not only A but also B
AとBが何なのか見極めます。
A=keep (donors satisfied)
B=increase (the general public’s awareness of charities)
動詞を2つ並べた形ですね。

keep O C
keep (donors)(satisfied)
「OをCにしておく」の形は見破れるようにしておきましょう。

まとめ

ぼんやり何となく分かる。
から内容の解像度がグッと上がりましたでしょうか?
この記事を読みながら、モヤモヤしていた部分がクリアになる快感を感じていただけていたら幸いです。

ヨーコ

こういう形だったのか!と分かる瞬間のトキメキは何にも変え難いですよね。






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